科学1

2017/07/30

青少年の科学の祭典

 7月29日30日に東京で開かれた青少年の科学の祭典全国大会に、ゆざわジオパークからもブースをしました。「青少年のための科学の祭典」は、理科や数学あるいは科学技術といった分野の実験や工作を一同に集めて来場者に楽しんでもらうイベントです。ゆざわジオパークでは、湯沢雄勝広域観光キャンペーンでも行った、巨大カルデラ実験を実演。実験の後は、少し説明や実際に見ることが出来るカルデラの紹介もさせてもらいました。当日は多くの親子連れでにぎわいました。

 

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◆ 名 称
青少年のための科学の祭典2017 全国大会
◆ 主 催
公益財団法人 日本科学技術振興財団
◆ 共 催
「青少年のための科学の祭典」全国大会実行委員会
◆ 期 間
2017 年7 月29 日(土)~7 月30 日(月)2 日間
◆ 時 間
9 時30 分~16 時30 分
◆ 会 場
科学技術館 (東京都千代田区北の丸公園2-1) 1 階催事場、屋外
◆ 入場料
無料(会期中の科学技術館常設展示は特別割引料金

 

●どんな実験なの?
 私たちが暮らす日本列島には、火山の活動によってつくられたいろいろな地形が見られます。一度にたくさんのマグマが噴出すると、カルデラと呼ばれる地形ができます。風船と土を使って、カルデラ地形をつくってみましょう。
●実験のしかたとコツ
【用意するもの】
水槽(すいそう)(プラスチックや塩化ビニル製の割れないもの)、土、小麦粉、食紅、計量カップ、ゴム風船(2つ)、エアーホース、ビニールテープ、布粘着テープ、園芸用スコップ
(1)あらかじめ、マグマの代わりとなる液体として、小麦粉小さじ山盛り3 杯を水200 ml で溶いたものをカップに用意しておきます。
(2)風船にエアーホースをつなげたものに空気を入れ、粘着テープでふたをします。(風船①)
(3)(2)とは別の風船にエアーホースをつなげたものに、(1)で用意した液体を流し込み、粘着テープでふたをします。(風船②)
(4)水槽に風船①を置き、隠れるまで土をかぶせて、エアーホースの先を土から出します。
(5)(4)の上に風船②を図①のように配置し、その上にさらに土を盛って山をつくります。
(6)はさみで風船①のエアーホースの口を切り、土の表面が陥没(かんぼつ)する様子を観察します。
(7)同様に、風船②のエアーホースの口を切り、中の液体がくぼみに流れ込む様子を観察し、さらに山体が陥没していく様子を観察します。
地面の下のマグマだまりからマグマが上昇すると、火山が噴火します。抜けたマグマのぶんだけマグマだまりは小さくなるので、そのぶん地面が陥没します。こうして、もとの風船の大きさと同じくらいの陥没地形ができます。実際に観察される地形から、火山から噴出したマグマの量やマグマだまりの大きさを想像することができます。
●もっとくわしく知るために
以下の本やwebサイトに、よりくわしい内容やほかの実験が書いてありますので、参考にしてください。
・林信太郎著:「世界一おいしい火山の本-チョコやココアで噴火実験」小峰書店(2006)
・URL:http://www.gsj.jp/data/newsletter/html/nl37/3702.html
・URL:http://www.kazan-net.jp/kitchen/