「特別豪雪地帯」に指定されている秋田県湯沢市。
なぜ、ゆざわの人々は世界でも例を見ない
豪雪を誇るこの地で、長く暮らし続けてきたのか。
そのヒントは、鉱物や清水、地熱といった
「見えない火山」がもたらす恵みにありました。
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「特別豪雪地帯」に指定されている秋田県湯沢市。
なぜ、ゆざわの人々は世界でも例を見ない
豪雪を誇るこの地で、長く暮らし続けてきたのか。
そのヒントは、鉱物や清水、地熱といった
「見えない火山」がもたらす恵みにありました。
ジオパークとは、地球科学的意義のあるサイトや景観(地質遺産)が、
保護、教育、持続可能な開発のすべてを含んだ
総合的な考え方によって管理された、1つにまとまったエリアです。
私たち人間は、動物や植物とともに、大地の上で生活しています。
私たちが暮らす大地は、何千万年、何億年という途方もない年月をかけた地球の活動によって作られました。
ジオパークには、こうした地球の過去の活動の痕跡や、
現在も変動を続ける自然や地球の姿を間近にみることが出来る貴重な場所や景観があります。
大地のうえで繰り広げられる自然の営みは、大地の過去の成り立ちや現在の姿と密接に関連しています。
人の営みも同様に、地域の文化、歴史、産業はその土地(大地)のめぐみを上手く活かしたり、
時には大地や気候の変動がもたらす災害の影響を受けながら、現在まで続いています。
ジオパークは、こうした地球の活動がわかる貴重な場所や景観を保護しつつ、
教育に活用したり、ジオツーリズムなどの持続可能な開発に活かそうとする取り組みです。
現在日本には、
日本ジオパーク委員会が認定した
「日本ジオパーク」が48地域あります。
(2026年4月現在)
ユネスコが認定するユネスコ世界ジオパークは、
51カ国に241地域あり、
その中に日本の11地域も含まれています。
(2026年4月現在)
日本ジオパークについて、詳しくは
日本ジオパークネットワークのウェブサイトを
ご覧ください。(https://geopark.jp)
ゆざわジオパークは、秋田県湯沢市の全域をエリアとするジオパークで、その面積は790.91平方キロメートルです。山形、宮城の両県に隣接する秋田県の最南東部にあり、雄物川が貫流する盆地と豊かな自然に恵まれた地域です。
隣接する両県とは東北中央自動車道、国道13号、108号及び398号で結ばれており、秋田県の南の玄関口となっています。
ジオストーリーとは、長大なタイムスケールでの地球や大地の成り立ちと、その上で営まれてきた生態系や人々の暮らしとのつながりをひも解く物語です。「大地の物語」とも言われ、現在私たちが目にする地形や地質が形作られた過程と、人間や生物の営みとの関係が分かりやすく説明されています。
ゆざわジオパークのジオストーリーは、次のキャッチフレーズで端的に表されています。
ゆざわジオパークは東北地方のちょうど真ん中に位置しており、日本海と奥羽山脈、対馬海流の影響で、世界でも有数の豪雪地帯になっています。
冬には市街地でも1m、山間部では2mに達する「あつき雪」が降り積もり、国の特別豪雪地帯にも指定されています。なぜ、このような豪雪地帯のゆざわで、人々は長い間生活を続けてきたのでしょうか。
そのヒントは、見えない火山にありました。
湯沢の地名が示すとおり、この地には古来より豊かな温泉が湧き出し、人々の心身を癒し続けてきました。かつて東洋一の産出量を誇った「院内銀山」などの鉱山群、そして美酒や稲庭うどんを育んだ清らかな湧き水。これら全ての豊かさは、過去から現在まで続く火山活動がもたらした、大地の恵みです。
現在、この地に活動する火山の姿はありません。しかし、地下に眠る熱源や地質構造は、いわば「見えない火山」として、今もなお私たちの暮らしに恩恵を与え続けています。これからも、絶えず動いている大地と向き合いながら、時には大地の動きで引き起こされる試練を乗り越えて、未来に向かって豊かな大地の恵みとともに歩み続けます。
さあ、みんなでゆざわの見えない火山を探しに出かけましょう。