山田の白山山麓では、中世から政治や文化が発展していました。また、江戸時代には松岡鉱山が開かれ、大いに繁栄しました。現在は、清らかな水で育む酒米田で知られています。

【アクセス】

車:湯沢横手道路湯沢ICまたは三関ICより約15分。
電車:JR湯沢駅よりタクシー15分。

松岡鉱山廃水処理場

松岡鉱山は、院内銀山と同時期に発見された採鉱地で、一時は院内銀山に次ぐ有望鉱山として期待されるほど盛況でした。昭和22年の閉山後、鉱水による水田などへの土壌汚染が判明したため、鉱山廃水処理場が建設され、排水基準を満たす処理が行われています。

白山神社

白山は約600-400万年前に噴火した歴史を持つ山で、山頂に白山神社、登山道と反対側の山腹に松岡鉱山跡があります。白山神社と建物内部にある女神像は、平安時代、「阿黒王」という鬼の退治に向かう坂上田村麻呂の戦勝を祈念し作られた、と伝承されています。また付近からは平安期の経筒が発掘されており、当時の文化の発展を物語っています。

【留意点】

登山口より徒歩約30分。場所がわかりにくいためガイド利用を推奨。女神像の開帳は8月後半。要確認。

【冬季】

基本的に見学不可。

阿黒岩

阿黒岩は松岡集落の切畑川上流部にあり、県道からも見える大きな露頭です。この露頭は、約800万~600万年前の火山活動によってできた院内凝灰岩類で、逆断層なども見られます。ここには、坂上田村麻呂が「阿黒王」を退治した場所であるという伝説が残されており、崖の中腹の岩穴には祠が安置されています。県道沿いの阿黒王展望台から祠の鳥居を見ることができます。

【夏季】

展望台はアブが多く草の背が高いため、白山神社開帳日以外基本的に見学不可。岩は県道から見学可。

【冬季】

見学不可。

アクセス