ゆざわジオパーク

岩崎は、戦国時代には仙北平野を見渡せる要所、江戸時代には宿場町として栄えました。また、河川の合流地点に近く、街道の発着場・渡船場として栄えた交通の要所でした。

岩崎城は鎌倉時代に建てられた城で、平野が見渡せ、さらに山と川に挟まれた天然の要塞のような場所にありました。跡地は現在、千年公園として整備されています。水神との神隠し伝説“能恵姫伝説”にまつわる「玉子井戸」、水害除けと豊作を祈願する「水神社」、巨大なワラ人形の守り神「カシマサマ」など多くの見処が点在し、地形や気候風土と文化との関わりを考えることができます。

石孫本店は湯沢を含む雄勝郡で最も古い江戸時代創業の味噌・醤油蔵です。院内銀山への味噌や醤油の供給先として開業しました。雪を意識した重厚な内蔵が複数存在し、その一部には院内石が用いられています。良質な水と冬の寒さを利用した製法や使用機材からは、湯沢の酒造りとの共通点が伺えます。