皆瀬川の源流部にあるトロッコ道跡は、かつて運行されていた森林鉄道跡で、約8kmの散策路となっています。ここでは、地質がよく観察できるほか、ブナ林や渓流などもあり、森林浴に最適です。また、栗駒山を越えるかつての小安街道 (通称ほや街道) 沿いには、歴史ある三本杉や、栗駒山の火山活動で出来た大小の沼地が存在します。

【アクセス】

電車:JR湯沢駅よりタクシー60分。
車:湯沢横手道路湯沢ICより約45分。/東北自動車道築館ICより約60分。

人面岩と猿跳峡(トロッコ軌道跡)

トロッコ軌道跡は、材木を運ぶために敷設された森林鉄道の名残で、明治から昭和にかけて運行していました。その軌道に沿って、複数の地質露頭を観察できます。その1つである人面岩は、凝灰岩類によく見られる浸食現象により、人の横顔のような形をしています。更に上流に向かうと、猿の顔によく似た岩がある猿跳橋に出ます。

【注意点】

入口がわかりずらく危険個所もあるため、ガイド利用を推奨。

【夏季】

アブに注意。

【冬季】

積雪のため散策不可。

三本杉と田代沼(小安街道)

小安街道の文字越跡は、ブナの生い茂る約30分の散策コースです。小安街道は江戸時代に、仙台との物流を支えた重要な街道で、海産物のホヤ等の運搬に用いられたため、ほや街道と呼ばれていました。三本杉は小安街道の分岐点にあり、源義家が手植えした杉と言い伝えられています。田代沼は栗駒山の溶岩から染み出た湧水でできた沼で、浮遊植物のオゼコウホネなどの希少な生物が生育しています。

【留意点】

入口がわかりづらいため、ガイド利用を推奨。

【夏季】

アブに注意。

【冬季】

積雪のため散策不可。

【関連URL】

東北森林管理局『田代沼水生植物群落保護林』 (http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/sidou/hogorin/tasironuma.html)

大湯温泉と泥火山

大湯温泉は江戸時代に開湯したと伝えられています。一帯は高温地帯となっており、山肌や川底から湯気や高温の温泉水が噴き出しています。湯が噴き出る泥火山周辺では散策ができます。

【関連URL】

秋田県湯沢市観光情報サイト『奥小安大湯温泉』 (http://www.yuzawamarugoto.com/menu_04/okuoyasu_oyuonsen/okuoyasu_oyuonsen.html)

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