このあたりには大昔、火山活動によってできた大きな湖がありました。湖は長い年月をかけて土砂や火山灰で埋まって姿を消し、その上に人々が住みはじめました。約30-20万年前に高松岳が噴火したのを最後に、その後火山噴火は起こっていないとされています。しかし、高松岳周辺の地下には、温度の高い部分があり、地下に残ったマグマなのではないかと考えられています。地熱を利用した施設が数多くあり、その代表として地熱発電所がよく知られています。

【アクセス】

電車:JR湯沢駅よりタクシー30~50分。
車:湯沢横手道路須川ICより約20~40分。

【関連URL】

湯沢市役所観光情報(http://www.city-yuzawa.jp/midokoro02/index.html

川原毛地獄

川原毛地獄は、青森県の恐山、富山県の立山と並ぶ日本三大霊地の一つです。山全体が白い山肌と奇岩に覆われ、特異な自然景観となっています。これは、凝灰岩類からなる山が、温泉や噴気活動の影響で変質したためで、原岩の構造は分かりにくくなっています。

【冬季】積雪のため見学不可

川原毛大湯滝

川原毛大湯滝は川原毛地獄から流れ落ちる落差20mの温泉の滝で、滝壺が天然の露天風呂となっています。90℃以上の湯が沢水と交じり合い、夏には丁度良い温度になります。強い酸性の水が流れるこの温泉の川や、それより下流の高松川では、魚が生育できません。

【利用可能期間、アクセス方法などは下記HP参照】

http://www.city-yuzawa.jp/midokoro02/711.html

三途川渓谷

三途川渓谷は、新緑や紅葉の景勝地として知られています。もともとこの地域は、川原毛地獄周辺から流れてくる湯尻沢を含めた3つの川が合流する場所だったため、「三津川」と呼ばれていました。しかし、この場所の先に川原毛地獄があるため、現世とあの世を分けるとされる三途の川に因んで「三途川」という地名になったと言われています。川が刻んだ岩肌には、約700-300万年前の火山活動でできた湖の地層が露出しています。

上の岱地熱発電所

地熱発電は、地下から高温高圧の蒸気を取り出し、それによってタービンを回転させて発電する仕組みになっています。高松岳の地下に高温岩体があり、そこで熱せられた地下水 (蒸気など) が上昇をしようとして地下の割れ目に貯まっています。上の岱地熱発電所では、その蒸気を活用して平成6年から発電を行っており、クリーンな電気を送電しています。

【留意点】

見学には事前予約が必要です。

【施設情報】

連絡先(希望日の1週間前まで連絡)秋田支店広報地域交流グループ
TEL018-848-5312 平日 9:00~12:00|13:00~16:00
見学ができる曜日と時間
毎週月曜日・木曜日(祝日除く)10:00~12:00|13:00~15:00 5月下旬~10月下旬

苔沼(木地山高原湖沼群)

木地山高原湖沼群は、火山活動に伴う陥没や地すべりによって形成された湖沼群です。苔沼はそのうちの1つで、厚さ1-3mのミズゴケ泥炭が湖面を覆っており、全体が1つの浮島のようになっています。苔沼には多くのコケ類や、日本最少といわれるハッチョウトンボやキイトトンボ類が生息しています。湖沼の移り変わりを考える上で、また高原湿地帯の生態系を知る上での学術的価値が高く、昭和43年に秋田県指定天然記念物となっています。

【留意点】

砂利道沿いから見学可。湿原及び牧草地内は基本立ち入り不可。

【冬季】

苔沼はスノーシューやクロスカントリーでの訪問が可能だが、道案内等はなし。
同じ木地山高原湖沼群の桁倉沼や螺沼ではワカサギ釣りが可能。

アクセス