秋ノ宮の役内地区では、湯沢最古の岩石(花崗岩)に触れることができます。また、地すべりで落下したと考えられている唐戸石など、地質や地形に関する見学場所が多い地域です。

【アクセス】

電車:JR横堀駅よりタクシー15分。
車:湯沢横手道路雄勝こまちICより約15分。

目覚めの清水と花崗岩露頭

目覚めの清水は花崗岩の隙間から湧き出している水です。この水は、修験者や峠越えの旅人達の飲み水として利用されてきました。目覚めの清水のある公園付近の橋 (川井橋) を渡ると、花崗岩の露頭があります。この岩石ができた当時、日本列島はユーラシア大陸の一部で、その東縁の火山帯で地下深くのマグマがゆっくり固まり、膨大な量の花崗岩類が形成されました。この時代の花崗岩類は、北海道の南西部から九州まで広く分布しています。

【冬季】 花崗岩露頭は積雪のため見学不可。

唐戸石(からといし)

秋ノ宮の中山集落では、典型的な地すべり地形が見られます。集落にある中山小学校跡地には、この地すべりによって運ばれたとされる巨礫が点在し、その代表格として唐戸石が挙げられます。紀行家・菅江真澄が江戸時代後期に唐戸石の絵図を描いていることから、それ以前にはすでに唐戸石を運んだ地すべりが発生していたと推測されます。

【冬季】 積雪のため見学不可。

樺山水力発電所

樺山水力発電所は、院内銀山に電気を供給する目的で、明治時代に建てられた発電所です。現存する県内の発電所で最も古く、外壁は院内石で造られています。取水口が3km上流(花崗岩露頭付近)にあり、発電所と水路との高低差を利用して発電を行っています。

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