湯沢市は標高800m以上の山に囲まれた豪雪地帯です。山岳部を形成する火山岩類や森林は雨水や雪解水の貯留能力を持ち、市内には名称のあるものだけでも29箇所に及ぶ湧水地が存在します。それらの湧水は、日本酒をはじめとする地場産業や、精密機械工業に利用されています。また、現在の中心市街地は旧羽州街道と旧本荘・小安街道の交わる場所でもあり、かつての賑わいを感じさせる史跡が残っています。

力水

力水は、市街中心部に位置する湯沢城址の麓にある湧水地です。その一帯に佐竹南家のお屋敷があったことから、御膳水、お清水(しず)さんと呼ばれていましたが、「飲むと力が湧く」と城主が愛用したことから、いつしか力水と呼ばれるようになりました。昭和60年に日本名水百選に、平成2年には国の手作り郷土賞に選ばれました。近くに造られた池にはトウホクサンショウウオなどが生息しています。

愛宕鉱泉

愛宕鉱泉は、愛宕公園から湯沢市民の森へ向かう林道の途中にあり、板状の泥岩の割れ目から湧出しています。水質はpH9.8のアルカリ性で炭酸水素イオンを多く含み、取水口を開けると硫黄のにおいがします。なぜ泥岩からこのような特徴を持った水が湧出しているのか、未だ解明されていない不思議な水です。

湯沢城址

湯沢城は、建治3年(1277)に小野寺道定によって築城されたと伝えられています。元和6年(1620)に江戸幕府の一国一城令によって廃城となるまで、小野寺氏、楯岡氏、佐竹氏と受け継がれた山城でした。未発掘の史跡が多数あると考えられており、中世・戦国時代の山城の形態を解明する上で貴重な城跡です。湯沢市中央公園の敷地内に位置し、見張台の跡地から湯沢の街並みが一望できます。

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