山田地区には広大な田園地帯が広がっており、市内の各地区の中でも最大の水田面積で、酒米も年間約400t生産されています。かつて操業していた松岡鉱山では、「湯沢銀」と称された良質な銀が採鉱され、最盛期には鉱夫400人が働いていました。また、集落ごとに小さな神社が鎮座し、寺院が開山されるなど、信仰の郷としても知られています。

松岡鉱山

松岡鉱山は、慶長年間(1596~1614)に発見され、一時は院内銀山に次ぐ有望鉱山として期待されるほど盛況だった鉱山です。しかし断続性のある鉱脈だったためしばしば休坑と再坑を繰り返し、昭和22年の大水害による休山から現在に至ります。休山後、鉱山廃水などによる水田などの土壌汚染が判明し、公害病の恐れもありましたが、幸いこの地域では発生しませんでした。昭和50~53年に汚染された水田への客土工事が実施されるなど、各種の対策がとられています。さらに鉱山廃水処理場が建設され、排水基準を満たす処理が行われています。

白山神社

白山神社は、松岡集落にある白山(標高289m)の頂上に建立されています。大同年間(806~810)、坂上田村麻呂が「阿黒王」という鬼を退治するため、戦勝を祈念し建立したという伝説が残されています。本尊である女神像は平安期の作と言われており、また付近の森からは同じく平安期の経筒が発掘されています。かつて神社の麓には松岡寺というお寺と18の宿坊があり、白山は信仰の山として賑わっていました。

阿黒岩

阿黒岩は松岡集落の切畑川上流部にあり、県道からも見える大きな露頭です。この露頭は、約800万~600万年前の海底火山の活動によってできた院内凝灰岩類で、逆断層なども見られます。ここには、坂上田村麻呂が「阿黒王」を退治した場所であるという伝説が残されており、崖の中腹の岩穴には阿黒王神社の祠が安置されています。

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