役内地区では、湯沢市で最も古い地層を形成する白亜紀後期(約9700万年前)の花崗岩類の露頭が観察できます。また、この地区を流れる役内川と大役内川が合流する清流は、秋田県生まれの漫画家である矢口高雄さんの代表作、「釣りキチ三平」の実写映画ロケ地にもなっています。

川井橋周辺の花崗岩露頭

川井橋周辺には、白亜紀後期の花崗岩類が露出しています。当時、日本列島はユーラシア大陸の一部で、その東縁の火山帯で地下深くのマグマがゆっくり固まり、膨大な量の花崗岩類が形成されました。この時代の花崗岩類は、北海道の南西部から九州まで広く分布しています。その後、約2000万~1500万年前から日本海が広がり始めるのにあわせ、ユーラシア大陸の東側が分離し、日本列島が形づくられました。

旧川井橋(ドイツ橋)

旧川井橋(ドイツ橋)は、現在の川井橋の脇に、近代化産業遺産として展示されています。昭和9年に完成した鉄筋コンクリート橋で、架設された4連は全国的に珍しいフィーレンディールトラスという構造でした。一般的な橋は、三角形の部材を基本とし、ピンで結合していますが、フィーレンディールトラスは梯子状の主構であり、完全に一体化され結合されています。また、側面はL型部分材で補強されています。 

唐櫃石(からといし)

秋ノ宮の中山集落では、典型的な地すべり地形が見られます。集落にある元の中山小学校跡地には、この地すべりによって運ばれたとされる巨礫が点在し、唐櫃石もその一つです。紀行家・菅江真澄が江戸時代後期に唐櫃石の絵図を描いていることから、それ以前にはすでにこの地すべり発生していたことが推測されます。

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